当ブログをご覧いただきありがとうございます。
フォトアリマ記念写真研究所「PAPi」の所長をしております有馬と申します。記念写真を撮り続けているプロカメラマンです。
約25年前からPhotoshopを使っている画像処理のプロでもあり、アルバムデザイナーとしてオンラインでのアルバム制作もしています。
2022年10月6日のInstagram投稿についてInstagramではお伝え出来なかった部分をお伝えします。
プレミアム写真修正のご紹介
今回はこちらのinstagram投稿について。
30年前の七五三の写真を修復したよという投稿です。
昔の写真の状態にもいろいろとありますが、この写真は特に色がとんでもないことになっています。
見た瞬間全体が赤くなっているのがわかりますね。
色を修正するといっても画像の状態によって無数に手順が存在しますので、自動でポン!というわけにはいきません。
この画像も最初に状態を確認したうえで処理の手順を考えてから着手しました。
ここまでの変色だと画像全体の色を調整しようとしてもなかなかうまくいかないことも多いです。
暗い部分から明るい部分まで赤っぽくなってしまっており、元の色の情報は失われているかのように思えますが、調整していくと徐々に本来の色が復活してきます。
かなり元々の色だと思われる色に近づけることができました。
さらにノイズを除去し、解像度を上げるためにAIもいくつか使用しています。
本来ならばボケてしまった写真はくっきりさせることはできませんが、AIを使うことで疑似的に可能になりました。疑似的にとはいえ、かなりリアルに再現できていると思います。
例えば髪の毛の部分はボケているため毛の流れなどはわからなくなっていますが、AIを使うとAIが髪の毛を認知し、学習されたデータベースを元に髪の毛の流れを違和感のないように再現します。
髪の毛だけでなく他の部分もぼやけた画像をシャープにするAIで自然に見えるようにシャープに処理しています。
「千歳飴」の文字の部分を見るとお分かりいただけると思います。
実はこの写真はまだ少し古い写真のニュアンスをあえて残しています。
このように色の情報が損傷してしまっている画像やモノクロ写真のカラー化の場合は完全に当時の色を再現することは現実的に不可能です。別にきれいなカラー写真が残っていればそれを参考にすることはできますが、それがなければ想像で色を再現しなければならないからです。
それに、正確に色を再現していけばいくほどに細かい作業がネズミ算的に増えていくため、どこかで折り合いをつけなければなりません。細かいところまでやろうと思えば無限に作業できてしまいます。となると修正の費用も膨れ上がってしまうことになります。
この写真修復のお仕事は写真を修復することで当時の空気感や思い出をより鮮明によみがえらせることを目的としておりますので、そこを最終目標として最適な修正を的確に行っております。
最後にもう一度比較画像を載せておきます。
どちらがより思い出がよみがえりそうでしょうか?
色あせてしまったり損傷してしまった大切なお写真がございましたらぜひご相談ください。
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