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【遺影転換|第2回】“版装遺影写真”という形にたどり着くまで

遺影転換 版装遺影写真 有馬写真館 遺影転換・版装遺影写真

遺影を変えることへのためらい

遺影の話をするとき、多くの人が最初に口にするのは「どう扱っていいのかわからない」という迷いです。

動かすと良くないのでははないか。
失礼にあたるのではないか。
遺影を収納したりすることで周囲からどう見られるのか。

それは、とても自然な感覚だと思います。
遺影は単なる写真ではなく
「故人そのもの」と強く結びついてきたからです。
そして自分たちだけでなく、両親や祖父母、親せきがみんなで大切にしてきたものだからです。


写真館として感じてきた違和感

一方で写真館として長年現場に立っていると別の声も聞こえてきます。

・飾りたい気持ちはあるが場所がない
・昔の額縁が今の家に合わない
・出しっぱなしにすることに抵抗がある
・しまってしまうとなると存在まで遠くなった気がする
・自分が勝手にやってしまっていいのか

これは「遺影を大切にしていない」からではありません。
むしろその逆で、大切だからこそ、どう扱えばいいかわからないのです。


「そのまま」か「しまう」しかない選択肢

これまで遺影にはほぼ二択しかありませんでした。

  1. 大きな額に入れて常に飾る
  2. 箱にしまい、必要なときだけ出す

どちらも間違いではありません。
ただ、今の暮らしにとっては
少し極端な選択になっていると感じていました。

そこで考えたのが第三の在り方です。


版装遺影という形

今回提案している「版装遺影」は、
写真をメタルやアクリルなどの耐久性の高い素材で仕上げ、
小さく、軽く、立てて置ける形にしたものです。
これは今だからこそできる選択肢です。

・仏壇がなくても置ける
・日常空間に無理なく馴染む
・必要なときに自然に手に取れる
・長期保存にも耐えうる
・既存の額縁も使用できる

サイズを小さくしたからといって、
故人の存在が小さくなるわけではありません。

むしろ距離が近くなると感じています。
ご家庭によって遺影への向かい方が違いますが、それぞれに合った向かい合い方をできる形になっています。


写真館がこの形を選んだ理由

写真館として大切にしたのは「続けられるかどうか」でした。

どんなに立派でも、
続かない供養は、いつか負担になります。
実際処分してしまっていいのかなどご相談をいただいたこともあります。

自然に続く形には意味があります。

遺影も同じです。
従来の遺影の形は遺影が登場してから大きく形を変えてきませんでした。
しかし大きく変わる生活環境や社会の変化には対応しなければならない。

そう考えた結果がこの形でした。
これまでにたくさんの遺影を扱ってきた写真館の人間だからこそ行き着いた場所です。


遺影は固定された完成形ではない

遺影は一度作ったら終わり、ではありません。

時代も、住まいも、
家族の形も時代によって変わります。

それに合わせて
遺影の在り方が変わるのは、
とても健全なことだと思っています。

変えることは忘れることではありません。
向き合い続けるための更新です。

時代に合わなくなったからといって無くしていいものでは絶対にないと思っています。

特に古くからある遺影については写真そのものだけでなく額縁なども劣化が進んでいます。
飾る場所によっては写真の像が薄くなってきているものも少なくありません。

ご実家に人がいなくなりそのまま放置されているものもあります。

今こそ手を打つべき時です!


次回予告

次回は、
「なぜ“遺影写真の形”を変える必要があるのか」
についてもう少し詳しく書こうと思います。


有馬明広

家族の写真は家宝と考える記念写真師であり写真館を経営する現役プロカメラマン。
写真を大切にする皆様へ役立つ情報を発信しています。
「本当に価値のある記念写真とは何か」をテーマに日々、撮影をしたり全国から依頼を受けてオーダーメイドアルバムを作ったりしています。

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