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【遺影転換|第4回】「遺影転換」という考え方について

遺影転換 版装遺影写真 有馬写真館 遺影転換・版装遺影写真

遺影と暮らしの関係を今の時代に合わせて整える

前回はなぜ「写真の形」を変える必要があるのかについて書きました。

生活環境や家族のあり方が変わる中で遺影だけが
昔の前提のまま置かれていることへの違和感。

今回はその続きとして私たちがこの取り組みをどのような考え方として捉え、
なぜ「遺影転換」という言葉を使うのかをお話しします。


遺影転換とは何か

遺影転換とはただ遺影を作り直すことではありません。

また今ある遺影を否定することでもありません。

これまで大切にされきちんと役割を果たしてきた遺影に
今の時代、今の暮らしに合った役割を与え直すこと。

遺影と現代の生活環境や家族との距離感との関係をもう一度整え直す行為だと考えています。

写真の価値そのものは形が変わっても変わりません。
過去から引き継がれたものをこれから先の未来にも残していくために、
今の私たちに出来ることは何かと写真館として考えた結果です。


日本の遺影文化は立ち止まっている

日本には遺影を大切にする文化がありますよね。

それはとても尊いものでこれからも残していくべき文化だと思っています。

一方で、遺影の「形」や「置き方」は長い間ほとんど変わっていません。

住環境は変わり、家族が同じ家に住み続けることも減り、故人との向き合い方も人それぞれになりました。

それでも遺影だけが過去の前提のまま
今の暮らしの中に置かれ続けている。

遺影転換はこの大切な文化を壊すためのものではありません。

大切にしてきた気持ちはそのままに
時代に合わせて形だけを更新する。

日本の遺影文化を次の時代につなぐための
一つの試みだと考えています。


原本を手放す前提ではありません

遺影転換では元の遺影写真を処分することを前提にしていません。
それもそれぞれの判断で決めることができる形です。

・原本は額から外して保管する
・データとしても保管する

その上で新しい役割を持つ遺影写真として丈夫で長期保存が可能であり、飾り方も幅広く可能な版装遺影写真を作る。

これは「入れ替え」ではなく遺影の役割を分けるという考え方です。


離れて暮らす時代の遺影のあり方

今は家族がそれぞれ離れて暮らすことが当たり前の時代です。

実家には遺影があるけれど自分の暮らしの中にはない。

遺影転換はそれぞれの場所でそれぞれの距離感で故人を想える形をつくることでもあります。

私自身も父や祖父母たちのことを思って拝みたいと思っても仏壇は実家にありますし、拝む対象が無いということで悩んだことがあります。
神棚を毎日拝みつつも父や祖父母、ご先祖様にも実家に帰った時のように毎日拝めたらと思っておりました。

「一家に一枚」から「家族それぞれに一枚」へ。

これもまた自然な文化のアップデートだと思っています。
スマホのデータを掘り起こしてから見るよりも、やはり実体のある写真があると気持ちが全然違います。
それが丁寧な故人との向かい合い方だと思います。


宗教に左右されない

遺影転換は特定の宗教観を前提にしたものではありません。
故人の写真を大切にするということは特定の宗教だからというものではありませんよね。
日本だけでなく世界で人々が自然とそうしている、それが広い意味での遺影です。

祀り方を一つに決めない。
置き方も距離感も決めつけない。

それぞれの家庭、それぞれの信仰、
それぞれの生活に委ねる。

この「余白」を残すことが、
これからの遺影文化には
必要だと考えています。

仏教、神道、キリスト教などに合わせてデザインされた木製のスタンドや、版装遺影写真を収納して飾れる「遺影箱」などを考えています。
どの宗教でも使える特定の宗教によらないシンプルなデザインをまずはご用意します。


遺影転換が目指しているもの

遺影転換はただ一枚の写真を制作するというサービスではありません。

古い家に残された先祖の写真をどう扱えばいいのか分からない人。
これから先遺影をどう残していけばいいのか迷っている人。

そうした
「遺影との向き合い方に悩んだとき」に目指す場所をつくることを目指しています。

今の暮らしに合わないまま放置されてしまえば遺影文化そのものが人々の生活から
遠ざかってしまう可能性もあります。

それは遺影を大切に思っていないからではなく、
どう扱えばいいのか分からなくなっているだけ
なのだと思います。

だからこそ、写真館として
データ化から修正・補正までを引き受け、

今の生活に合った形で写真を残すところまでお手伝いするのです。

遺影について「困ったな」と思ったときに、
ここに頼めば解決できる!

遺影転換という提案を通してそのような存在になることを本気で目指しています。


次回は、
版装遺影写真や遺影箱など具体的な形と
テスト販売についてお話しします。


有馬明広

家族の写真は家宝と考える記念写真師であり写真館を経営する現役プロカメラマン。
写真を大切にする皆様へ役立つ情報を発信しています。
「本当に価値のある記念写真とは何か」をテーマに日々、撮影をしたり全国から依頼を受けてオーダーメイドアルバムを作ったりしています。

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