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七五三の前に知っておくべきこと

記念撮影の心得

熊本市&天草市のフォトスタジオ【有馬写真館】の代表の有馬です。

カメラマンではなく記念写真研究家を自称して活動しています。

スタジオ撮影だけでなく熊本県内外への出張撮影など幅広く活動しつつ、PAPi(フォトアリマ記念写真研究所)というオーダーメイドフォトアルバムのオンラインショップにて全国へ世界に一つだけのアルバムをお届けしています。

今回は知っているようであまり知られていない「七五三」という人生儀礼についてこれだけは知っておいた方がいいよ!という情報を簡単にまとめてご紹介します。

※2022年10月13日リライト

七五三はいつやるべきなのか(日程や時期)

コロナ禍における七五三は今年(令和4年)で3回目になります。

まさかここまでコロナ禍が続くとは思いませんでしたね。コロナ禍をコロナうずと間違えて読んだりしたのが懐かしいくらいです。

一昨年は参拝される方が9月から年が明けて1月ごろまで分散する傾向がありましたが、感覚では去年は割と通常通り11月のピークがはっきりしていたように思います。

今年も早めに前撮りされた方ももちろんいらっしゃいますが例年通りくらいかなと思います。

参拝についても一昨年の分散していた時よりも11月にやろうという方が増えていますね。

よく皆様より七五三の時期についてたずねられることがあります。

11月15日が七五三の日だと思っている方が多いと思いますが。

元をたどれば本来「七五三の日」というものはありません

11月15日は江戸時代の将軍の徳川綱吉がその日を選んで祝った日です。(諸説あり)

もちろん徳川家は適当にその日にしたわけではなく、11月にお祝いしようと思うけど何日がいいかな?と、当時の占いによって決められていました。

そもそも毎年11月15日が同じように良いお日柄になるというわけでもありません。

旧暦から新暦になったことによるズレもあるはずですよね。

すでに11月15日ちょうどの日にこだわる方は少なくなってきておりますが私も11月15日にこだわる必要はまったくないと思っております。

ただ11月は気温や気候的にちょうどいいなとは思っています(九州の場合)

ですので気候などを考慮して家族の都合のいい日程で七五三を行うのがベストだと考えます。

今はコロナ禍なので余計にですがそれにかかわらず混み合う時期に神社に参拝するのは子供の負担にもなりますし、写真を撮ったりする余裕もなくなってしまうので避けることをお勧めします。

同じく気候的に着物で過ごしやすい桜の時期の七五三も個人的にはいいなと思っております。

ただ、神社によっては七五三用の千歳飴の準備がないなど事情がある場合がありますので、昇殿参拝をされる場合には早めにご相談されることをおすすめします。

ちなみにこれはうちの娘の写真です。

鳩に興味津々。でもほんとはちょっと怖い…。
桜と着物は間違いなく合います!散った花びらもきれいです。
もちろん合成です。小さいころから撮ってる飛んでるシリーズ。

七五三は何歳でやるべきか(満年齢?数え年?)

七五三の名前からすると7歳5歳3歳でやるんだなとだいたい想像がつくのですが、実際は男女でもちがったり、地方によっても違ったりします。

しかも数え年という普段聞きなれない言葉も出てきたりでカメラマンをやってる私も最初はとても混乱しました。

ここでは深堀はせずに一般的にはということで簡単にまとめつつ私の考えをお伝えします。

男の子の場合

・数え年の3歳で髪置きの義

・数え年の5歳で袴着の義

女の子の場合

・数え年の3歳で髪置きの義

・数え年の7歳で帯解きの義

ということになっております。

数え年とは生まれた時点で1歳、お正月を迎えると歳を取るという数え方ですので、実年齢でいくと人によってはまだ赤ちゃんなのに七五三???みたいなこともありえます。

私の個人的な見解は以下の通りです。

男の子の場合

・参拝する時点で満3歳前後なら髪置きの義をする。

・参拝する時点で満5歳前後なら袴着の義をする。

女の子の場合

・参拝する時点で満3歳前後なら髪置きの義をする。

・参拝する時点で満7歳前後なら帯解きの義をする。

現状に合わせるとこの目安がベストだと考えます。

そしてこれもあくまで目安です。

コロナの影響だったり病気だったり、あるいは1年遅らせて他の兄弟と一緒にしたいなどご家庭のご事情に合わせて変えるのも私は問題ないと思っています。

早いとまだ小さくて着物が着られないということもあります。

逆に事情があって一年遅れてしまったとしても残念に思う必要も全くありません。

時期や年齢よりも一番大切なのは子供の健やかな成長への感謝と願いを行事として行うということが一番大事な部分だと思っております。

ちなみにうちの一人娘は満2歳から毎年七五三参りをさせていただいています…。

七五三では何をするべき?

七五三は神社で行うものですが、ただ神社に行くだけでなくちゃんとお参りしてください。

お賽銭入れて手を合わせるだけでなくできるだけできれば初穂料をちゃんとお納めして昇殿参拝(正式参拝)してください。

昇殿参拝とは拝殿に上がらせていただき、お祓いや祝詞を受けることです。

七五三については一般にその意味や意義を知る人が減ってきたため、なんとなくみんながやるからうちもしようか、というクリスマスのようなイベント感覚の方もいらっしゃいます。

神社行ってもお参りすらせずに写真だけ撮って帰ってしまう方もいます。

そんな形だけの七五三に果たしてどれほどの意味があるのでしょうか。

お金をかけてちゃんと準備も段取りもして衣装を着せて写真を撮ったというだけでも子供の成長を祝ったということにはなりますが、きちんと昇殿参拝すると気持ち的に全然違います

子どもたちの心にも思い出としてしっかり残ると思いますし、将来写真を見た時に「ちゃんと七五三してくれたんだな」って思ってもらえるでしょう。


七五三の主旨は神社の氏神様の前で健やかなる子供の成長に対する感謝と願いをすることです。

七五三で参拝する神社の選び方

日本であれば必ず身近なところに神社があるはずです。

基本的には今住んでいるところの近く神社さんに普段の感謝の気持ちを込めて参拝するのがいいかと思います。

他にも何かご縁があったりでよく参拝に行っている神社(崇敬神社といいます)があればそちらに参拝するというのもありです。

お宮参りの時に行った神社がお近くでしたらそこが一番いいと思います。「おかげさまでこんなに大きくなりました」という感謝の気持ちで参拝できますね。

神社との、そして神様とのご縁を大切にしましょう。

補足

参拝に行く神社の御祭神ってわかりますか?

日本は八百万の神の国といいますが、それぞれの神社で祀られている神様は違います。お参りするならだれにお参りするかわかってお参りできた方がいいですよね。ネットで調べたらすぐにわかることが多いですし、神社内の看板などで知ることもできます。

同時にどんなご利益があるのかもわかるでしょう。

子供から「誰にお祈りしてるの?」って聞かれて答えられるように事前に調べておきましょう。

誰にお祈りしているのかわかると気持ちも違ってくるはずです。

七五三における参拝の流れ

七五三で神社に行くときにどのような手順で参拝を行えばよいかできるだけ難しいことを省いて簡単に流れをご説明します。

私は拝殿の中で行う昇殿参拝(御祈祷)をされる場合でもまず最初に一般的な作法でお参りされることをお勧めしています。

日本人の世界に自慢できる素敵な作法を子供たちに伝えるいい機会にもなりますので参拝に行かれる前にぜひ覚えてみてください。

神社は昔からマナーを学ぶ場でもあります。

世界から評価される礼儀正しい、いわゆる日本人らしさみたいなものはこういったところで形成されているのかもしれません。

鳥居をくぐる

鳥居をくぐる際はまずくぐる前に一礼してから。

そして中央は神様の通り道であるといわれていますので中央を避けてくぐるとよいでしょう。

神様にお尻を向けないようにと、鳥居の外側の足から(鳥居をくぐるとき内側を向く感じで)くぐるという方もいます。

手水を取る

神社には手水舎と呼ばれる手と口を清めるための場所があるのはみなさんご存じだと思います。

神様にお参りする前にここでけがれを払います。

これをすることで不思議と気持ちも安らかに落ち着いてすがすがしい気持ちになります。

今はコロナ禍で柄杓(ひしゃく)がないところも多いかと思いますが、何かしら手水を取ることができるようになっているはずです。

基本的にはまず水で左手を清め、右手を清め、そして左手に溜めた水で口を清めて最後に左手を清める。

という手順になります。

手水舎の近くに作法の説明書きがあることも多いので忘れてしまったら探してみてください。

お賽銭を納める

まずは賽銭箱にお賽銭を入れます。

ご縁がありますようにと5円玉を入れるものだと思っている方もたくさんいらっしゃいますがそれは間違いです。

そんな語呂合わせ的な迷信は最近の人が言い始めて広まったものにすぎません。

そもそも昔はお金ではなくお米を紙で包んだおひねりなどをお供えしていたんです。

お賽銭を入れるときは自分がどうこうというよりも、神様への気持ちや普段神社を掃除したり管理したりと神社を守っていただいている神職の方々への感謝の気持ちをカタチにしましょう。

今の時代両替するにもお金がいる時代です。5円玉だらけはかえってご負担になることもあります。

賽銭箱に乱暴にお金を投げ入れる方もいますが、感謝の気持ちでお供えするということを考えると神様に対しても大変失礼な行為になると思います。

お正月などの特殊な状況以外は心を込めてお賽銭を入れるようにしましょう。

お参り

次に鈴を鳴らしますが、最近はコロナ化で外しているところも多いです。

鈴がそもそも元からない神社もありますし無理して鳴らさなくても大丈夫です。

そしていよいよ神様へお参りですが二礼二拍手一礼の作法でお参りします。

・二回お辞儀をする

・手を合わせてから二回パンパンと拍手する

・そのまま手を合わせて神様に感謝の気持ちや願いなどを伝える

・最後にもう一度しっかりと礼をして終わり

もしこの作法でのお参りに慣れていないというときは現場でテンパりますので、しっかり覚えて行ってください。そしてお子さんにもしっかり教えてあげてください。

七五三をする意味

七五三は日本文化を子供たちに伝えるのにもとても良い機会です

日本人は比較的無宗教みたいなもんだと思っている方も多いと思いますが実は日本人は海外から見てもかなり信心深いとも言えます。

宗教というと言葉のイメージが先行してしまいますが、これは私たちの祖先が大切にしてきた日本人の文化や気質とも言い換えられるかと思います。

ご飯を食べる前にいただきます。

食べ終わったらごちそうさまでした。

これはある意味神道の儀式です。

夏祭りには皆さん行ったことがあるはずですがこれは神社の例大祭です。

ただ踊って騒ぎたいからやってるとかじゃないんです。

神社の大切な行事です。

お宮参りやお食い初めや厄払いもそう。

「お天道様がみてるよ」的なものもそうです。

神社の数がコンビニの数の倍以上あること知ってますか?

全国に8万社あるといわれています。

同じ境内に祀られている摂社や末社も合わせると20万を超えるともいわれています。

あまりに身近すぎて気が付かないほどです。

ですが気をつけてみてると確かにあります。

神社の歴史も起源をたどれば2000年を軽く超えます。

すごくないですか?

クリスマスやハロウィンを楽しみながらも正月になれば神社に行きますよね?

受験前にも願掛けに行きますよね?

日本の休日のほとんどが神道に関するものが由来となっています。

(敗戦してから名称は変えられてしまいました)

世界から称賛されるいわゆる日本人らしさも私達のご先祖様たちが古来から引き継いできてくれたものです。

私達日本人は知らず知らずのうちに日本人らしくなっているのです。

それでも七五三は大切に引き継がれてきた大切な行事なのです。

七五三は古来から日本人が子供を大切にしてきた証です

それは今も変わらないはずです

せっかく七五三をするのであればまずはちゃんと勉強してから参拝しましょう。

【番外編1】これから七五三撮影を始めるカメラマンの方へ

私はカメラマンでありながら見栄えよりも意味や価値を重視するカメラマンです。

自分の作品作りを提供する写真家ではなく記念写真を撮るプロカメラマンだと自覚しているからです。

ばえる写真を撮るのはもちろん良いと思いますがその前にもっと大切なものにちゃんと目を向けてもらうよう活動しています。

記念写真を撮るプロカメラマンであれば当然のことです。

偉そうなこと言って大変恐縮ですが新人カメラマンや普段は違う撮影をしていてこれから七五三撮影をするカメラマンの方たちにもぜひ考えてもらいたいです。

少なくとも神社で撮影することがあるのであれば基本的なマナーくらいは覚えてから行きましょう。

神社はあなたの庭ではありませんし、公園でもありません。

ほとんどの方は大丈夫かと思いますが大丈夫じゃなさそうな場面も近年多く見かけるようになりましたので書かせていただきました。

撮らせていただいているということを忘れないようにしましょう。

【番外編2】熊本の七五三について

熊本の、特に熊本市内においてはちょっと変わった七五三となっています。

七五三をするタイミングがちょっと違うのです。

男の子の場合

・数え年の3歳で髪置きの義

・数え年の4歳で紐解きの義

・数え年の5歳で袴着の義

女の子の場合

・数え年の3歳で髪置きの義

・数え年の4歳で紐解きの義

・数え年の7歳で帯解きの義

赤字の「紐解き」というものが加わっていますね。

つまり七五四三みたいなことになっているということです。

実際に私のお客様でもちゃんと紐解きも参拝し、撮影にも来ていただく方がたくさんいらっしゃいます。

これも数え年ではなく満年齢を基準とし、これまで熊本市内でお客様の撮影をしてきた経験を踏まえて私の考えるおすすめの目安をご紹介しておきます。

男の子の場合

・参拝する時点で満2歳なら髪置きの義をする。

・髪置きの次の年に紐解きの義をする。

・参拝する時点で満5歳前後なら袴着の義をする。

女の子の場合

・参拝する時点で満2歳なら髪置きの義をする。

・髪置きの次の年に紐解きの義をする。

・参拝する時点で満7歳前後なら帯解きの義をする。

現実的にはこのようにされている方が多いかと思います。

ただ、2歳で着物を着るのはやはりいろいろと大変な面もありますので神社に行くときは割り切って普段のお靴を履かせたり、途中で脱ぎたくなったりすることもあるのでお洋服も準備しておくなどしておくといいと思います。

お着物を全然着てくれないということもありえますが無理はいけないので「来年の紐解きで着ればいいか」と割り切って考えていいと思います。

ちなみにですがこの熊本オリジナルの風習に伴い、男の子の髪置きでは全国でも珍しい陣羽織というスタイルもあります。

最後に

今年の七五三はまだどうなるかわかりませんが、家族みんなで七五三の意味を考えて、しっかり計画を立ててお祝いしてあげましょう。

早めに七五三をされる場合はできるだけ涼しい朝の時間帯を選び、熱中症対策を十分にしてのぞんでください。


最後まで読んでいただきありがとうございました。

少しでもお役に立てたなら幸いです。

ではまた別の記事で。

PAPi フォトアリマ記念写真研究所

代表 有馬明広

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