熊本市&天草市のフォトスタジオ【有馬写真館】の代表の有馬です。
カメラマンではなく記念写真研究家を自称して活動しています。
千組を超える幅広いジャンルの記念撮影を経験。
写真編集ソフトPhotoshopの使用歴25年。
スタジオ撮影だけでなく熊本県内外への出張撮影など幅広く活動しつつ、PAPi(フォトアリマ記念写真研究所)というオーダーメイドフォトアルバムのオンラインショップにて全国へ世界に一つだけのアルバムをお届けしています。
お子さんがお宮参りや七五三などの人生儀礼を迎えるにあたり、記念写真を検討されるお父さんお母さんに向けてお役に立てる情報を提供します。
今回はお宮参り、七五三、成人式などの記念写真を撮るときにに参考になればということで、写真館に生まれ、十数年ずっと記念写真を撮り続けてきた私が感じてきたことを元に、写真館(フォトスタジオ)、フリーカメラマン、セルフ写真館の3つを取り上げて解説してみたいと思います。
個人的な主観も入りますのでご了承ください。
スタジオアリスなどのチェーン店
スタジオアリスをはじめとしたフォトスタジオのチェーン店が10数年ほど前から増えてきました。
記念写真と聞いてこちらが思い浮かぶ人も多いと思います。
私もチェーン店カメラマンの知り合いが数名いますし、実際撮影された方からお話しも聞くのでそれを元にメリット、デメリットをあげてみます。
メリット
・衣装も美容も写真も全部揃う
・撮影する方はたくさんの子供たちを撮影して慣れている人が多い。
・女性スタッフが多いので子供も安心しやすい。
・たくさんの衣装の中から複数選んで撮影ができる。
・行事に合わせた小物が充実している。
デメリット
・システムや料金が複雑でわかりにくい。
・ライティングがほぼ固定なので同じような雰囲気になってしまう。
・お客さんが多い時には待ち時間が長かったり周りに気を遣うこともある。
・お客さんの多い日は流れ作業になってしまいがち。
・想定した金額をはるかに超える会計になることもしばしば。
・オリジナリティを出すのが難しい。
・データはもらえない。欲しければ高額で買取り。
チェーン店は各店舗やカメラマンごとにクオリティにばらつきがないよう、撮影に関するマニュアルやシステムが徹底されています。とはいえやはり撮るのは人ですので同じお店でも撮る人によって評判にばらつきがあるようです。
システム化されているからこそ応用的な対応は難しそうですね。アルバムデザインも自由にというわけにはいかないようです。
一番よく聞くのは思ってたよりも高くついたという話。衣装を着放題だとたくさん着せたくなるのが親心というもの。写真を見るとどれもかわいい我が子の写真なのでついついたくさん選んでしまう。ついでにデータも欲しくなる。
結果的に想定よりも高くなってしまう。
これはもうそれを狙ったビジネスモデルですので事前に覚悟してお金と心の準備をしていくしかないなと思います。
ちょっとわかりにくくても料金システムにはちゃんと目を通していくべきです。
写真館(フォトスタジオ)

100年以上続く言わずと知れた定番ですね。
メリット
・長く続いているところほど評判やネットの口コミなどである程度よさそうなところを安全に絞れる。
・記念写真がメインなので記念写真にあったノウハウを持っている。
・着物の着付けが正しいかどうかわかるのでちゃんと整った状態で撮影してもらえる。
・いろいろな人生儀礼に詳しいのでルールやマナーなど間違っていた時に教えてもらえる。
・ちゃんと写真館で記念写真を残してあげられたという満足感を得られる。
・撮影するだけでなく写真加工技術も優れている場合が多いので、色合い調整や美肌修正などデータ上でも丁寧に写真を仕上げてもらえる。
・程よい緊張感があり、フォーマルな撮影においてはプラスに作用する。
デメリット
・古臭いと感じる人もいる。
・混み合う時期はアルバムができるまで時間がかかることもある。
・衣装は自分で手配しないといけない。おいてるところもあるがチェーン店ほどはない場合が多い。
・チェーン店と比べると枚数に対して費用が高くなる場合が多い。
・データはもらえない。欲しければ高額で買取り。
私自身が写真館の二代目として経営しておりますが、やはり写真館で記念写真を撮るというのは幅広い世代に支持されますし、何より特別感がいい思い出にもなって良いと思います。
ただ最近は差別化のためにちょっと暴走気味の背景や小物を使っているところも増えており、行き先が若干不安でもありますが、あと数年もしたらノーマルな感じに落ち着くのではと思っています。
ただ、全国的に少子化やチェーン店、フリーカメラマンの影響を受けて経営状況が厳しいところが増えているのは間違いないと思います。
できるだけたくさんの信頼できる写真館がこれからも存続していくことを願います。
写真業界は料金プランが様々で他店との比較が少し難しい場合があります。
不安な時は早めに数店舗に相談して料金を確認するなり見積をもらうなりするといいと思います。
フリーカメラマン
ここ最近で爆発的に増えました。
プロカメラマンはそう自称した瞬間から誰でもなれるものですし、自身のサイトにはこれまでに撮れた中でもいいものだけを載せればいいので誰が上手いカメラマンなのか素人の方には判別が難しいということも要因の一つだと思います。
つまり今この業界の現状としては仕事を始めたばかりの人でもお客さんを取りやすいということです。
フリーカメラマンといっても本業の方だけではなく副業の方も多いのでそれも含めます。
メリット
・安価で引き受けてもらえる。
・データがもらえる。
・見積サイトなどでたくさんのカメラマンから選ぶことができる。
デメリット
・技術力、記念写真に関する知識、コミュニケーション能力、マナーなど人によってかなり当たり外れがある。
・趣味が高じて仕事にしたという人も多く、独学のため基本ができていない場合も多い。
・もらえるデータは無編集、もしくは最低限の調整しかしていないことが多い。
・衣装の準備が必要。
・着付けやヘアメイクも自分たちでしないといけない。
最近はWebで検索しても上位に見積サイトがたくさん出てくるようになりました。
そこを見ると低料金のカメラマンがたくさん出てきます。
我々プロからすると経営が成り立たないような内容も目立ちますが、本業と別に副業でされている方々にとっては1時間で1万円もらえたら十分だと考える人も多いようです。データも撮りっぱなしでそのままお渡しする方も多いので単純に時給で考えるといいのかもですね。
一眼レフを使って写真が撮れるからといってちゃんとした記念写真が撮れるかというとそれは違います。
記念写真には記念写真の技術やノウハウが必要です。
実際これまでにフリーカメラマンで失敗して私のところにこられたお客様もいます。
アルバムを作り直してくれと依頼されたこともあります。
私がネットなどでフリーカメラマンが撮った写真をみて特に一番目立つのは着物の扱いです。
和装の撮影は着物を正しく整えて撮ることがとても大事ですが、その辺が適当になってしまってる人が非常に多いですね。写真館での就業経験がない人はすぐにわかります。
これは事前の判断が難しいのですが、私が思うに記念写真のカメラマンは特に人間性も大切だと思います。いくら構図づくりが上手くてセンスのあるカメラマンでも嫌な思い出になるくらいなら自分たちで撮った方が100倍ましです。
写真とは思い出を心に残すためのものですがその大切な思い出を汚されてしまっては元も子もありません。
逆に写真の技術はまだまだでも心を込めて一生懸命撮ってくれたらOKだとも思います。
先のも述べましたがプロカメラマンになるために資格がいるわけではないので非常に敷居が低い業界です。いろんな人がいます。
私もフリーカメラマン(特に新人さんかな)の話はいろんなところから耳にしますが、お客様からの残念なお話しが一番心苦しいです。お宮参り、七五三、結婚式などのイベントは一生に一度。
必ず実績や口コミを確認してから依頼することをおすすめします。
セルフ写真館
これは最近出てきたものなので初めて知った方も結構いらっしゃるかもしれません。
その名の通り、自分たちだけで撮影をするスタジオです。
機材や小物は全部そろえてあってメイクルームまであるそうです。
私自身がセルフ写真館で撮影したことがないので恐縮ですが、いくつかのお店のサイトをみてまわったところ、だいたいどこも似たようなシステムでした。
モノクロ写真を推しているところが多い印象です。
メリット
・低価格で撮影できる。
・緊張せずに気楽に撮影に行ける。
・他人に見られることがないので恥ずかしがり屋さんに向いている。
・リラックスした自然な雰囲気の写真が撮れやすい。
デメリット
・子連れだとなかなか全員がカメラを見ている写真を撮ることが難しい。
・人に撮ってもらうよりも撮影の自由度が低い(アングルなど)。
・立ち位置やポーズなどを客観的にみて調整してもらえない。
・場合によっては割高になることもある。
・いわゆる「きちっとした」写真を撮るのが難しい。
・衣装の準備が必要。
・着付けやヘアメイクも自分たちでしないといけない。
セルフ写真館は例えるならば食材も調理器具も全部そろったキッチンのようなもの。いい食材、いい調理器具がそろっていてもおいしい料理ができるとは限らないのと同じでセルフ写真館も結局撮る人と写る人次第なのかなと思います。
ちなみに白黒写真を進めている理由ですが、白黒写真にすると粗が消えて「ぽい」写真になりやすいです。つまりごまかしがきくということです。
しかし記念写真においては絶対にカラーがいいと思います。(両方あるならそれもよし)
理由は長くなるので省きますが逆にいうと白黒で記念写真を撮るメリットはほとんどありません。
トータルで考えると、高校生以上のメンバー同士で行くのは楽しめるかもしれませんが、大切な七五三などの人生儀礼における記念写真には向いていないと思います。
しいて言うならば写真館などで撮影した後にプラスアルファで撮影しにいく分にはいいのではないでしょうか。
番外編:自分たちだけで撮る

番外編として自分たちで撮影する場合も少しご紹介しておきます。
現代においては写真屋さんに依頼せずに神社でお宮参りをしたのちに自分たちで記念写真を撮る方も多いでしょう。
私自身も写真屋さんなのでこんなこというのもなんなんですが、私はちゃんと下調べをして七五三や写真撮影について知識をつけて準備をしているならばこれも全然ありだと思います。
確かにプロに依頼した方が絵的にもいいものが取れますし、お金を払うだけあってメリットはたくさんあります。
しかし今はスマホのカメラも高画質化しているため後々アルバムにしたとしても十分なデータになっていますし、費用を抑えたいという方もいらっしゃると思いますので、今ならばこの選択肢もありだと思います。
ただし、もう一度いいますがご自分たちで撮影を行う場合は事前に七五三についての基礎知識、子供を撮影する場合のコツなどをおさえてください。
これをするのとしないのとでは大きな差が出ると思います。
七五三についてはこちらの記事を参考にしてください。
七五三の目的は写真を撮ることではなく、子供の成長を神様に感謝し、家族で喜ぶことだと思います。
多少構図がよくなくても、着物がちょっと崩れてても元気なお子さんの笑顔さえ撮れていれば大丈夫です。きれいな写真が残ることよりもパパママのお子さんに対する気持ちが伝わるのが一番大事です。
お子さんのために七五三をしたい!というパパママの一生懸命な気持ちが伝わればそれでもう大成功だと思います。
もしちゃんとアルバムにして残してあげたいとお考えの方はぜひ私にお任せください。
プロの画像修正技術とオーダーメイドなレイアウトで最高の作品、そしてご家族皆様の家宝に仕上げさせていただきます。
総括
それぞれの撮影方法についてメリットデメリットをあげて解説してみましたがいかがでしたでしょうか?
これらのことをふまえた上で、ご自身で納得された方法で撮影されるならばどれを選ばれても何も問題はないと思います。
記念写真は最終的にアルバムになれば家宝になると思っています。
できれば事前にいくつかの方法やお店などをよく検討して臨まれてください。
もし手元にデータだけしかない場合、もしくは自分たちでスマホで撮影された場合でちゃんとしたアルバムを残してあげたいという方はぜひ私にお任せください。
「パパママ、ちゃんと写真残してくれてありがとう」と思ってもらえるアルバムをオーダーメイドでおつくりします。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
この記事が少しでもお役に立てたなら幸いです。
写真は一生ものですのでぜひ悔いのない撮影をされてください。
代表 有馬明広
フォトアリマ記念写真研究所の運営するオンラインショップ
プロカメラマンがオーダーメイドでスマホの写真でも一生もののアルバムに仕上げます。

フォトアリマ記念写真研究所の運営する写真館
熊本を中心に記念写真だけでなく広告撮影・イベント撮影など幅広い撮影を行っています。
