熊本で平成元年創業の有馬写真館というフォトスタジオとオーダーメイドフォトブックのオンラインショップを経営しているプロカメラマンの有馬と申します。
創業当初から写真業界に少なからず違和感を感じており、記念写真の価値について本質的な答えを求めるようになりました。
「本当に価値のある記念写真とは」というテーマをかかげ平成元年から営業しています。
今回はただの私のこだわりのようなものの話にはなりますが読んでいただけたら嬉しいです。
写真家とは
写真家とは一般的にプロフェッショナルな撮影技術を持ち、写真を芸術的な表現や商業的な目的に活用する人のことを指します。
ポートレート、風景、商品、イベントなど、さまざまなジャンルがあり、それぞれ得意不得意があります。
料理にも和食、洋食、中華、スイーツなどの種類があり専門性があるのと同じです。
広い意味ではプロカメラマン=写真家といってもいいと思います。
私は写真家とは名乗りませんがカテゴリとしてみれば広義でいう写真家です。
私がこの記事に残しておきたいのは狭義の意味での写真家です。
写真家ときけば数人有名なカメラマンが思い浮かぶと思います。
それぞれ自分のスタイルを持ち、知名度も高く幅広く活躍されていますよね。
私も美術館で写真展があればよく見に行きます。
そこでやはり思うのです、私はプロカメラマンではあるが写真家ではないと。
写真家の種類
写真家にはさまざまな種類があります。
ChatGPTに手伝ってもらい以下に一般的な写真家の種類をいくつか挙げてみます。
サラッと見ていただければ大丈夫です。
- ポートレート写真家: 人物を撮影することに特化した写真家です。ポートレート写真家は、個人や家族、カップル、モデルなどを撮影し、その人物の個性や魅力を引き出すことに重点を置きます。
- 風景写真家: 自然の風景や都市の景観など、風景を撮影することに特化した写真家です。風景写真家は、美しい景色や自然の息吹を捉えることに重点を置きます。
- 商品写真家: 商品や製品を撮影することに特化した写真家です。商品写真家は、商品の特徴や魅力を引き出すことに重点を置き、商業用途や広告などで使用される写真を撮影します。
- イベント写真家: イベントや特定の場面を撮影することに特化した写真家です。結婚式、パーティー、コンサート、スポーツイベントなど、さまざまなイベントの撮影を担当します。
- 報道写真家: ニュースや報道記事のために写真を撮影することに特化した写真家です。報道写真家は、現場での出来事や社会的な問題を捉え、記事とともに報道します。
- アート写真家: 芸術的な視点で写真を撮影することに特化した写真家です。アート写真家は、個々の視点や感情を表現し、美術館やギャラリーで展示される作品を制作します。
これらは一般的な写真家の種類ですが、他にもさまざまな専門分野やスタイルが存在します。また、個々の写真家は複数の分野で活動することもあります。
とのことです。
大筋間違ってはいないでしょう。
私は記念写真をメインに撮影するプロカメラマンですので、この中ではポートレート写真家に分類されます。
ポートレート写真家の中でも私はしいて言うと記念写真家であり他とは全く違う存在だと思っています。
写真家と記念写真家の違い
世間一般の写真家という言葉のから連想される写真家はポートレート写真家の中でも人を撮って作品を作る写真家さんだと思います。篠山紀信さん、蜷川実花さんなどなど超有名カメラマンがいますよね。
私はそのような写真家さんやそこを目指している写真家さんたちとは大きな違いがあるという思いがあります。
決定的に違うのは私は自分の作品を作るつもりはさらさらないということ。
私はこれまでに「素晴らしい作品を撮る」という目的で写真を撮ったことはありません。
もともと趣味で写真を撮っていたわけでもありません。
なので初めてプロ用のカメラを持たせていただいた時からずっとお客様にとって最高だと思っていただける写真を撮り続けています。
自分の作品に大切な家族の記念撮影を巻き込むなんてもってのほか。
あとでSNSにあげて注目を集めたいなんて気持ちは邪魔にしかなりません。
ご家族が何を今大切にしたいのか、何を残したいのかということに集中し、持てる技術をすべて出し切って瞬間を切り取っていくのが私のスタイルです。
そうして撮れた写真がいわゆる映える写真でSNSでも評価されるならば素直に嬉しいと思いますが、そうでなくとも何とも思いません。お客様にとってベストな写真であればそれでいいからです。
最後に
スマホやSNSが与えた記念写真への影響は計り知れません。
写真が気軽に撮れるようになったことは素晴らしいことですし、SNSにより写真を撮ろうという意識が高まったのもいいことだと思いますが弊害もあります。
例えば飲食店がSNSでバズるからといってびっくりするような奇抜なメニューを作ったとしてそれが美味しくなければ何の意味もないですよね。
自分好みの味にこだわったメニューを作ってもお客様に受け入れられるものでなければこれまた意味がありません。
写真屋についても同じようなことが言えますよね。
家庭における写真の価値はその写真を見返した時にどんな思い出がよみがえるかというところだと思っています。
強すぎるカメラマンのエゴはお客様の思い出にとっては邪魔な存在でしかないでしょう。
そのような思いがあって私は写真家だと言いたくないんです。
加えて、私は自分が撮影した写真ではなく、お客様が撮影された写真でアルバムを作る仕事もしていますが、それも私が写真家ではないと言いたい理由の一つです。
家族にとって価値のある写真は何も優れたカメラマンが撮影した写真とは限りません。
むしろ数で言えば日常生活の中で家族が撮った写真の方が圧倒的に価値のある写真が多いでしょう。
私はそのような写真も大切にしていただきたいし、プロとしてそのお手伝いをしたいと考えているのでそのようなことをしています。
家族にとって写真は家宝です。
大切な写真は家族の思い出を守ってくれますし、写真によって想いを共有することにより絆も深めてくれます。
そんな記念写真の本当の価値を知っていただく活動を通して皆様の人生がより良いものとなるお手伝いができればと日々奮闘しています。
有馬写真館&PAPi PHOTO WORKS
記念写真師 有馬明広
有馬写真館HP https://photo-arima.com
PAPi PHOTO WORKS https://photo-arima.shop/