にちは! 当ブログをご覧いただきありがとうございますフォトアリマ記念写真研究所の所長をしております有馬と申します。十数年間、記念写真を撮り続けているプロカメラマンです。
カメラマンだけでなく、アルバムデザイナーとしてオンラインでのアルバム制作もしています。
その中でも赤ちゃんのファーストアルバム、赤ちゃんの等身大アルバムという人気作品があるのですが、それらはすべてお客様がご自身でスマホなどで撮影した写真データで作成しています。
新生児の間の写真はほとんどがパパやママが撮影したものになるでしょう。
少しでもいいお写真をたくさん残していただけるよう新生児の写真についてこの記事を書くことにしました。
ぜひ参考にしていただけたらと思います。
ニューボーンフォトとの違い
新生児の写真といえばニューボーンフォトが思い浮かぶ方が多いかと思います。
まずはニューボーンフォトについて少し簡単に解説し、今回テーマとしている家庭で撮る普通の新生児の写真との違いをご説明します。
ニューボーンフォトとは
ニューボーンフォトとは撮影のジャンル名のようなものですが、定義としてはだいたい生後3週間くらいまでに撮影する赤ちゃんの写真のことです。
このような写真をみたことがあると思います。
ヨーロッパやアメリカやオーストラリアなどでよく撮影されています。
このようにぐるぐる巻きにするのは胎児の時の姿勢を再現するためだそうです。
ぐるぐる巻きにせずに頬杖をつかせたりと他にも多様なポーズが存在します。
これにも撮影する目的というものがあります。
アメリカやヨーロッパなどでは赤ちゃんが誕生した時に写真を撮ってポストカードにして配るという風習があり、その時にプロカメラマンに依頼してポストカードに使う写真を撮るというのが目的です。
ニューボーンフォトとの違い
私がおすすめしたいご家庭でパパやママが自ら撮影する「普通の」新生児写真です。
普通のベビー服など普段のかっこうでぐるぐる巻きにすることなく自然体で撮影する写真を理想としています。
うちの写真でいうとこんな感じです。
これは我が子。病院から連れて帰ってからすぐに寝かせて撮影したときのものです。
退院して初めておうちに帰ってきて本当にもう1時間ほどしか経っていないときの写真です。出産前に買っていたクリスマスにちなんだ雪だるまのぬいぐるみと出産祝いでいただいたぬいぐるみなどと一緒に撮影しました。
普通の新生児写真、ちょっとイメージつかんでいただけたでしょうか?
ポイントは手足が出た状態で撮影するということと周りに何を写すかということです。
新生児の写真は誰かが抱っこしていたり、寝かせてるときにブランケットなどをかけてあげてたりで、意外と手足の写った全身の写真って撮れてないことが多いです。
つづいて撮影する際の簡単なポイントについて詳しく解説していきます。
撮影のポイント
撮影のポイントは以下の通り
- 撮影準備
- アングル
- 髪や服装を整える
- 撮る人だけで呼びかけする
- たくさん撮る
どれも簡単なことですが、これをするだけで写真が劇的に変わります!
だまされたと思ってぜひ参考にして撮影してみてください。
では順番に解説していきます 。
1.撮影準備
まずは段取りが大切です。撮影に適した場所、服装、下に敷くもの(背景)、小物について解説します。
撮影する場所
よりプロっぽい写真にするには外からの自然の光を使うのがおすすめです 。
これも私がうちの子を撮ったものです。
自然な光の入る場所に寝かせて赤ちゃんの横から光が当たるようにします。
下には赤ちゃんが快適なように柔らかいものをまず敷きます。
背景にしたい布などがある場合はその上に敷きましょう。
このときのポイントは赤ちゃんを直射日光に当てないということです。
晴れていても直射日光が入らなければ大丈夫。
光が柔らかくそして強すぎないのがベストだと思います。
直接日が当たらなくてもまぶしすぎる場合もあるのでレースのカーテンはしておきましょう。
このときは原則的には部屋の電気を消したほうがいい感じに撮れます。
ですが、もし点けてみてそっちの方がよさそうであれば気にせず点けて撮影していいと思います。(部屋の電気が暖色(オレンジっぽい色)ではなく白っぽい色の場合)
わからないときは両方試してみて比べて判断してください。
部屋の照明だけで撮ると撮影するときに自分の影が写りこんでしまいますが、横から柔らかく当たる自然な光で撮るとそれも防ぐことができます。
服装
せっかくなので肌着などではなくママパパのお気に入りの服を着せてあげましょう。もしくはあえておむつだけのはだかんぼうで撮るのもいいかもしれません。その時は寒くならないよう短時間で撮影してすぐに何か着せてあげましょう。
赤ちゃん用のヘッドバンドなども売ってますので撮影用に購入してみるのもいいかもしれません。
下に敷くもの
下に敷くのはきれいな状態であればラグなどでも良いかもしれません。
真っ白な毛布やシーツは間違いないです。
おすすめです。
今はおしゃれなおくるみなどもたくさんありますのでそのような柄のあるものも可愛くておすすめです。服装と併せて考えてみましょう。
小物
基本的に余計なものはなるべく入れずに、思い出の品などを適度に入れて撮るのがおすすめです。
まずは小物なしで撮ってみて、余裕が出てきたらおもちゃなど思い出の品を小物として近くに配置して撮影してみましょう。
写真を見た時に「これは〇〇からもらったもので楽しそうによく遊んでたんだよ」など、子供と一緒に見た時にエピソードトークができるようなゆかりのあるものを選ぶのがおすすめです。
2.アングル
アングルや構図についてはこれまでご紹介している参考写真を真似してみてください。
上から体全体を撮影する場合、体の中心の真上にレンズが来るように構えるのが理想ですが、前のめりになりすぎてコケたりしたら危ないので無理はしないでください。カメラも落とさないようにストラップを必ず首にかけるようにしましょう。
赤ちゃんの足元に立って撮るのが大事です。
頭の上や横に立って撮るととても違和感のある写真になってしまいます。
これは意外と結構重要ポイントだったりします。
3.髪や服装を整える
撮影に夢中になると髪や服装の乱れに気づきにくくなります。
赤ちゃんも常に動いたりしますので常に気をつけてあげてください。
撮影が終わったあとに写真を見てやっと気づいたなんてことは結構ありがちです。
4.撮る人だけで呼びかけする
これは月齢にもよるのですが、基本的には撮る人だけで目線を取ってください。
幼児などもそうですが、たくさんの人に呼びかけられるとどこを見ていいかわかりません。
それに急に大勢の大人が自分を真剣に見ながら騒ぎ始めたらとっても不思議な気分になることでしょう。
結果的にカメラ目線の写真がいつまでたっても撮れなかったり、すごく表情のいいタイミングでよそを見てしまったりということになってしまいます。
カメラ目線の写真を撮りたかったら撮る人だけが呼びかける。
これは鉄則です。
5.たくさん撮る
これまでお伝えしたこと以外にも細かいことはたくさんありますが、とりあえずこれを元に撮影すればいい感じに撮影できると思います。
あとはひたすら良いのが撮れるまで撮ればオッケーです!
プロが撮るときも同じことですが、赤ちゃんは常に動きますのでここぞというときには連写するべきです。
一瞬一瞬が違うポーズ、違う表情になりますので後で選べますし、まばたきしたとしてもたくさん撮っておけば全部がまばたきだったということはないはずです。
今はデジタルなのでたくさん撮ることが出来ますよね。
スマホの場合はバーストモードなどの連射機能があるはずですのでそれをちゅうちょなく活用したほうがいいです。
デジタルの利点を最大限に活かしましょう。
最後に一つ付け加えるとしたらリラックスして撮影するということです。
心に余裕を持って楽しく撮影しましょう。
上手く撮れなければまた違うときに撮ればいい。
そのくらいの気構えでチャレンジしていただけたらと思います。
撮った後のデータ管理
撮影のこと自体にどうしても集中してしまうと思いますが、データの管理は非常に大切です。
せっかくいい写真が撮れても、ふとしたことですべてが消えてしまうということも全然ありえると思ってください。バックアップは何重にでもあるに越したことはありませんし、プリントしておくのもとても大事です。
スマホで撮影した場合
スマホで撮影した場合には自動でバックアップが撮れるサービスを利用するのが一番おすすめです。
AndroidであればGoogleフォト、iphoneであればicloudというようにバックアップサービスはすでに一般的なものとなっています。
たいていは無料で数ギガはバックアップできるようになっていますが無料分だけでは限界が来てしまいますので、月に数百円かかりますが有料でアップデートされることを強くおすすめします。
写真を将来に残すための保険でもありますが、スマホの容量を節約することもできます。
Amazonをはじめ、他にも有名なサービスがいくつか存在しますが、Googleフォトやicloudがまずはおすすめだと思います。
ちなみに私はicloudとGoogleフォト両方の有料サービスに加入しています。
パソコンをお持ちの方はこれらのサービスに加入することでパソコンからすべての写真をダウンロードすることもできます。
パソコンにもダウンロードして保存し、さらにDVDなどのデータディスクに焼いて保存すればより間違いなくバックアップが確保できます。
デジカメで撮影した場合
デジカメで撮影した場合は自動でバックアップするということは難しいです。
かならず撮影した後にパソコンに保存するという癖をつけてください。
「ある程度たまったらまとめてやろう」は絶対NGです。
SDカードに入れたままはとても危険です。
カードが壊れたらすべてが消えてしまいますし、間違えてフォーマットしてしまったとか、カード自体を紛失してしまった、さらにいうとデジカメごと無くしてしまったなどのリスクがあります。
パソコンに保存すればGoogleフォト、Googleドライブなどの様々なクラウドサービスを利用することもできます。
やはりディスクに焼いて保存までするとより安心です。
わざわざ印刷物にする意味
今はもうフィルムではなくデジタルが主流です。
デジタルはたくさんの写真を撮ることができる。劣化しない。個人での編集が可能。検索が可能。オンラインでの共有が可能。
などなどいろいろな利点があります。これはフィルムと比較すれば良くなった点ではありますが、これですべてが完璧になったというわけではありません。
一見わざわざアルバムやプリントした写真など印刷物にする必要性がないように思えるかもしれませんがそれは間違いです。
画像データのことをimage(イメージ)といいますがまさにそのとおり。
まだこの世に存在しない「イメージ」でしかありません。
プリントすることのメリット
写真をプリントすることのメリットはたくさんありますがすべて書くととても長くなりますので大切なことだけお伝えします。
写真を飾る
写真を飾るということは親が子供を、家族を大切にしているという証明・証拠になります。
小さな子供でもそれをわざわざ説明するまでもなく感じ取ります。
「うちのパパママは自分を大切にしてくれている」
「うちの家族は仲良し」
というように子供の家族に対する見方が肯定的なものになりますし、心の安定にもつながります。
そしてその影響は子供の人生を変えるといっても過言ではありません。
もっというと写真を飾るという行為は孫やそのまた子孫にまで良い影響を与えるでしょう。
写真を飾ることで写真が無意識のうちに視界に入ります。
無意識の影響は絶大です。
アルバムにする
アルバムにするにはお金や労力がかかります。
簡単にできないからこその重みやありがたみがあります。
そしてアルバムを作るときに必ず必要とされる写真を選ぶという行為。
写真を選ぶときには選ぶ人の意思が反映されます。
「この表情可愛い!」
「この時のことを忘れたくない」
「将来大きくなった時にみせてあげたい」
などの思いです。
それは将来アルバムを見たお子さんにも伝わります。
今はたくさん写真を撮ることができる時代です。
そのたくさんの写真の中から凝縮された思い出が詰まったアルバムは家宝というべき存在になります。
オーダーメイドアルバムのご紹介
私はプロカメラマンであると同時に記念写真研究家と自称して活動しています。
自分が撮った写真だけでアルバムを作るということにこだわらず、お客様が撮影した大切な写真も込みでお客様にとって有益なアルバムを作りたいという思いからこの活動を始めました。
その中でも活動開始からずっとご愛用いただいている二つのアルバムをご紹介します。
赤ちゃんのファーストアルバム
赤ちゃんのファーストアルバムは生まれた時の記念のアルバムです。
最初のアルバムというとお宮参りやニューボーンがほとんどだと思いますが、これはいわば0歳のバースデーアルバムです。
生まれた時の思い出の写真たちとエコー写真、そして独自の技術で再現する等身大写真をまとめたものです。
オーダーメイドですので、デザインや文字入れなども自由自在です。
テンプレートで自動生成するアルバムとはここが決定的に違います。
パパやママの想いやこだわりを100%反映させることができます。
生まれた時の日時や身長・体重なども記載します。
この生まれて初めてのアルバムは生涯にわたって大切にされる重要なアルバムになりますので妥協せずにオーダーメイドこだわっています。
詳細はこちらの公式サイトよりご確認ください。
赤ちゃんの等身大アルバム
等身大アルバムはファーストアルバムから等身大写真の部分だけをアルバムにしたものです。
このアルバムはファーストアルバムの次に作るアルバムとしてご利用いただいたり、おじいちゃん、おばあちゃんへのプレゼント用としてもご利用いただいています。
現在コロナ禍とうこともあり、需要が高まっています。
会うことが出来なくても生まれたばかりの存在感を伝えることができますし、その後も孫の生まれた記念としてずっと大切にしていただけるアルバムです。
実際に会うことができた時にアルバムと本人を比べて一緒に成長を喜んでもらうこともできます。
コロナ禍限定で「幸せおすそ分けセット」というファーストアルバムとプレゼント用の等身大アルバムをセットにしたものをご用意しています。通常価格よりかなり価格を抑えました。
ぜひ一度内容をご覧ください。
最後に
ここまで読んでいただき本当にありがとうございます。
私の「家族の家宝になりえる本当に価値のアルバムを作りたい」という信念が少しでも伝われば幸いです。
公式オンラインショップではファーストアルバムや等身大アルバム以外にもLPレコードで家族からのメッセージも残せる「オトアルバム」や「等身大タペストリー」など、たくさんの可愛いくて価値のある作品がありますのでぜひ一度どんなもんか除いていただけたらと思います。
この記事が少しでもあなたに貢献できますように。