はじめに
私は写真修正歴27年で写真館を経営するカメラマンです。
写真修正については高校の時に授業で学んだのが最初で、その頃はまだPhotoshopの歴史も浅くてバージョンもphotoshop4.0という時代でした。
その後、国立高専の専攻科まで情報技術の分野を学び、卒業後はいくつかの業種を経験したのちカメラマンとなり今に至ります。
写真のレタッチについて新しいサービスを始めるにあたりこの記事を書いてみようと思った次第ですが、そんなに専門的なことを小難しく書くつもりではないので最後までさらっとでもいいので目を通していただけたら嬉しいです。
スマホ写真に価値はあるのか
結論から言うとスマホで撮った写真にも当然価値はあります。
スマホだからこそとっさに撮ることができた大切な思い出の写真もたくさんありますよね。
では写真の価値とはなんでしょう?
写真とは人の目に映り、感情に作用することでその価値を発揮するものです。
つまり写真を見て人が何をどう感じるかがその写真の価値だといえるでしょう。
そのことを考えると高い一眼レフで撮ろうがスマホで撮ろうが写真の価値にはあまり直接的な関係性はないということがわかります。
私も娘がいますが普段の撮影はほとんどスマホです。
スマホは思い立った時に気軽にすぐ写真を撮ることができるため、
場合によっては一眼レフよりもすぐれたカメラとも言えます。
シャッターチャンスを逃してしまうと写真自体が残りませんからね。
おそらくお子さんがいらっしゃる家庭では毎年数千枚の写真がスマホで撮影されているはずですし、その中には大切な思い出の写真がたくさんあるはずです。
私はその価値のあるスマホの写真にフォーカスをあてて命を吹き込み、家宝としていただけるような作品に仕上げたいと思って活動しています。
写真修復のメリット
写真の価値は重みが増すごとに高まります。
子供の記念写真でいえばまず親が記念としてお金を出してまで写真館で撮影してくれたならその時点で十分に重みがあり価値があるといえます。
撮影のために衣装や小物を子供のために一生懸命考えて用意してくれたらそれもまた重みがまして価値も高まります。
カメラマンも専門的な技術を駆使し想いを込めてそれに応えます。
どんどん人の思いが重なって価値が増していく。
写真はそこで終わりではなくてほとんどの場合は撮影後にカメラマンが思いを込めて一生懸命一枚ずつ丁寧に調整や修正をしてくれています。
そこでもまた価値が高まっているのです。
このようにして写真館では価値の高い写真を提供しています。
写真の価値は重みで決まるといいましたがスマホで撮った写真でも撮った人の特別な思いが込められていれば十分に大切な価値のある写真になります。
写真館の場合は撮れた写真をカメラマンが修正していましたがスマホで撮った写真についてはプロが修正をして価値を高めるということがほとんどありません。
これは非常にもったいないことです。
スマホの写真をプロが修正することにあまり意味を感じないという人もいるかもしれませんが、とんでもない、むしろスマホの方がプロの修正技術が輝くものです。
私はカメラマンですが「自分が撮影した写真」にこだわることをやめ、家庭における写真全般のプロとしてご家族の方がスマホで撮影された大切な価値のある写真についても光をあてて命を吹き込むことで、家族の財産として欲しいと考えました。
そして今、父から受け継いだ有馬写真館という写真館を経営する傍ら8年ほど前にPAPi PHOTO WORKSというオンラインストアを立ち上げ今に至ります。
写真修正の最新技術
写真の修正は実はinstagramのアプリ上でもできます。
投稿するときにやったことがあるという方もいらっしゃると思います。
他にもたくさんの写真修正アプリが存在します。
それを分かったうえでも私が写真修正のサービスを有料で行っているのにはもちろん意味があります。
写真修正と一口に言っても調整できるパラメーターは何十個もあります。
それらをちゃんと理解したうえで上手に使いこなすにはデジタル画像の基礎的な知識や画像処理の専門的な知識が必要です。
つまり何を言いたいかというとプロとアマチュアでは同じソフトを使うにしてもその仕上がりに圧倒的な違いがあるということです。
写真編集ソフトも日々進化しておりますので日々新しい技術を取り入れるのも重要です。
日を追うごとに進化しているソフトウェアの中でも最近一番熱いのはAIです。
少し前から登場しておりましたがその制度はようやく実用性のあるものになってきました。
特にカラー化のAIは数年前のものと比べると比較にならないほどよくなっています。
パッと見ただけでも印象が全然違うことがわかっていただけるはずです。
一昔前のカラー化といえば色を付けたい範囲を囲って色を乗せるいわば塗り絵のようなものでした。
しかし今のAIはニューラルネットワークによる画像学習(コンピューターにたくさん画像を学習させて結果に反映させること)がすぐれており、自動で処理させただけでも違和感のないなかなかいい仕上がりに仕上げてくれます。
このように失われてしまっているディテールをAIによって再現することもできるようになりました。
この写真で言うと目のあたりや唇などがわかりやすいと思います。
どちらの例も修正する前の写真と修整した後の写真を比べると受ける印象が全然違う、つまり写真としての価値が上がっているのを感じていただけると思います。
自動修正VSマニュアル修正
アプリなどの自動修正を使ったことがある方はわかると思いますが、自動修正はなかなか人が見て満足できるほどの結果にはなりません。
写真はどれも違いますし正解も写真によってそれぞれだからです。
例えばですが明るさを調整するにしても人が写真の中のどの部分がどのくらいの明るさになればちょうどいいと感じるのかはアプリにも判断がつきません。
ゆえに結果的に無難な調整で終わってしまうのです。
写真をみて感情を抱くことができるのは人だけであり、それを見て理解できるのもまた人しかいません。
自動処理はあくまでも大まかな調整しかできないのです。
AIについても同様で、処理をする際のパラメーターは人が画像を見ながら細かく調整する必要がありますし、結果を出力した後にマニュアル修正する必要もあります。
たとえばノイズ除去のAIを使うにしても、壁がザラザラしているのかノイズなのかを判断することは不可能です。それを判断できるのは人間だけです。
しかし逆に人にはできないことをさらっとやってくれるという面もありますので、自動処理をあくまで道具としてうまく使いつつも最終的には人の目でみて人が判断してマニュアルで調整するというのがベストです。
人の心をもってしか人の心を動かすものはつくれないということですね。
修正した写真を使った作品作り
私はPAPi PHOTO WORKSというオーダーメイドフォトアルバムのショップも経営しています。
これまでに数百冊のオリジナル作品を全国にお届けしています。
例えばこれは赤ちゃんのファーストアルバムというエコー写真と生まれたばかりのころの写真で作る作品ですが、数で言えばこの作品が一番たくさんの方にご利用いただいています。
写真は生まれた時からずっと撮っているにも関わらずアルバムとして最初に作るのがお宮参りなどのフォトスタジオのものしかないことに疑問を持っておりましたので娘が生まれたことをきっかけに開発いたしました。
お客様ごとにたくさんのドラマを垣間見ることのできるお写真がたくさんありました。そのほとんどがスマホで撮影された写真です。
海外向けのサイトもありますので日本全国にとどまらず海外からご注文いただくこともあります。
自分が生まれた時のことをまるまる記録したアルバムですので誕生記念のアルバムとして一生の宝物になります。場合によっては一生どころかひ孫の代まで受け継がれるかもしれません。
他にもいろいろなオリジナル作品を開発してますので興味のある方はぜひサイトに遊びに行ってみてください。
リンクはこちら。
ありそうでなかった写真修正サービス
これまでの活動経験を活かしたサービスとして「まとめて写真修正プラン」というサービスを提供しています。
今世間において存在する写真修正サービスはだいたい「見積り」⇒「契約」⇒「修正作業」という流れがほとんどで、なかなか気軽には頼めないという方が多かったのではと思います。
うちにもありますが一枚をしっかりと修正しますというプランばかりです。
そこで私はざっくりと10枚単位でまとめてリーズナブルに修正するというプランを始めることにしました。
スマホの写真を1枚ずつ数千円かけてまで修正する人はごく稀です。
しかし1枚数百円であればまとめてお願いしたいという人はたくさんいるはずです。
一般的な料金と比較すると1枚当たり250円とかなり低価格な設定になっているため心配される方もいらっしゃるかもしれませんが、コストパフォーマンスはかなり高いものになると自負しております。
これまでに27年間数十万枚の写真を修正してきた技術と経験があるからこそ短時間で最適な調整をすることができ、この価格を実現できています。
AIを使ったり白黒をカラー化したりするなど特殊な作業は一切しませんが、明るさや色合いの調整や軽度の傷やゴミの修正くらいは致します。
ほとんどの場合はこれで十分なはずです。
スマホで撮影した思い出の写真たちに命を吹き込んで生き生きとしたものにしたいというパパママのご要望にはぴったりのプランです。
AIなど特殊な作業が必要な場合は追加料金にはなりますがちゃんとお見積りし、しっかり写真修正プランにて対応させていただきます。
これはうちの妻がスマホで5年前に何気に撮った写真ですが実際の思い出の景色と近い印象なのは右の修正後です。
左は自動調整済みの写真なのですがこれだけ違いがでるんです。
写真とは思い出を記憶として脳にとどめておくためのものでもあります。
撮影された時のリアルな情景を再現することには大きな意味があることがお分かりいただけると思います。
もしスマホで撮影した大切な写真をちゃんと残したいというお気持ちがあればぜひご検討ください。
うちで修正だけして違うところで製本などされても全然かまいません。
そのままのデータで作るよりも段違いにいいものができることをお約束します。
しっかりとオーダーメイドでプロに作って欲しいという方はアルバム制作もぜひお任せください。
とにかく一人でも多くの子供たちに大切な思い出をできるだけたくさん残して欲しいという思いで活動しています。
最後に
今は写真がスマホで気軽に山ほど撮れる時代ですので写真を撮る環境としてはすごく良くなっているはずですが、枚数が多いがためにうまく整理したり形にしたりすることが難しくなっています。
せっかくの宝物を埋もれたままにするのは持っていないのと同じです。
写真を撮るにしてもSNSに気を取られやすい時代ではありますが、写真の本来の使い方でもある良い写真を選んで形にして残してあげるということも考えていただけたら幸いです。
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